歯がぬけたら・・・?!
- 2025年12月6日
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歯が抜けたら・・・?
虫歯や歯周病などで歯を失うと、見た目の変化だけでなく、かみ合わせ・発音・咀嚼機能など多方面に影響が生じます。
特に、抜けた部位を放置すると、周囲の歯が傾いたり、噛み合う歯が伸びてきたりすることで、全体的な歯列バランスが崩れ、将来的にさらに多くの歯を失うリスクが高まります。
歯を失うと起こる主な変化
1. 隣の歯が倒れてくる(傾斜)
歯を失った部分には支えがなくなるため、両隣の歯が空いたスペースに向かって徐々に傾いてきます。
2. 噛み合う歯が伸びてくる(挺出)
欠損部には“噛み合わせの相手”がなくなるため、相手側の歯が徐々に伸びてきます。
3. かみ合わせ全体のバランスが崩れる
1本の歯を失うだけでも、上下の噛み合わせの高さ(咬合高径)が変化し、口全体のバランスに影響します。
このような変化を防ぐため、歯を失った場合は速やかな欠損補綴治療が重要です。
歯を失った後の治療方法
インプラント治療
インプラントは、チタン製の人工歯根(フィクスチャー)を顎骨に埋入し、その上に人工歯を取り付ける治療法です。
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自然歯に近い強い咀嚼力
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隣の歯を削らずに治療できる
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骨が吸収しにくく長期的な安定性が高い
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見た目が非常に自然
デメリット・注意点
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外科手術が必要
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骨量が不足している場合は骨造成が必要
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治療期間が比較的長い(3~6ヶ月以上)
- 自費診療のためコストがかかる
適しているケース
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隣の歯を削りたくない
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強くしっかり噛みたい
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長期安定性を優先したい
ブリッジ治療
欠損部の両隣の歯を支台歯として削り、連結した人工歯を装着する方法です。
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固定式で違和感が少ない
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比較的短期間で治療が完了
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保険治療で対応可能(材料によっては自費もあり)
デメリット・注意点
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健康な歯を削る必要がある。神経ある歯は冷たい飲み物などでしみてしまうこともある。
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支えている歯への負担が増加
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清掃が難しく、歯周病リスクや虫歯リスクが上がる
適しているケース
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隣接歯に大きな虫歯治療跡があり、削ることが問題にならない
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手術は避けたい
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早く治したい
入れ歯治療
取り外し式の補綴装置で、部分入れ歯(部分床義歯)と総入れ歯(全部床義歯)があります。
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多くの症例に対応可能
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保険診療で作製できる
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治療期間が短い
デメリット・注意点
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ブリッジやインプラントに比べ咀嚼力が弱く硬いものが食べずらい。
- 慣れが必要で最初は痛みがでやすい。
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見た目で金属のバネが見える場合がある。
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バネがかかっている歯に負担がかかる
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定期的な調整が必要
- 食後のお手入れが必要
適しているケース
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多数歯欠損
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手術ができない、または希望しない
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できるだけ費用を抑えたい
治療法別の比較表
| 治療法 | 咬合力 | 見た目 | 隣の歯の削除 | 治療期間 | 費用 | 長期安定性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| インプラント | ◎ 強い | ◎ 最高 | 不要 | 長い | 高い | ◎ 非常に高い |
| ブリッジ | ○ | ○ | 必要 | 中等度 | 中 | ○ |
| 入れ歯 | △ | △〜○ | 不要 | 短い | 低コスト | △ |
オリーブ歯科クリニックでの治療の流れ
残念ながら歯を失った場合、患者様のニーズに合わせて出来るだけ最善の治療を行います。
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初診・カウンセリング
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レントゲン・CTなどの精密検査
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治療計画の立案
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患者様への丁寧な説明
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ご希望に合わせて治療開始
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完成後のメンテナンス
どの治療が最適かは、お口の状態によって変わります
骨の量、周囲の歯の強度、かみ合わせ、生活習慣、治療にかけられる期間や予算などを総合的に評価して、最も適した治療をご提案します。