歯根端切除について
- 2024年8月4日
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歯根端切除とは・・・
歯根端切除(はこんたんせつじょ、英: apicoectomy)は、歯の根元にある感染や病変を治療するための外科手術です。この手術は、根管治療してもなかなか治癒せず治療が難しい場合に行われます。
歯ぐきが腫れる・膿が出る・痛みが出るなどの場合には、根の先に炎症が起きており、歯根嚢胞(しこんのうほう)という膿の袋ができている可能性があります。ほとんどの場合、根管治療を行うと治癒に向かいます。しかし、歯根が曲がっていたり、つまっているために器具が先端まで届かない場合や、金属の土台の除去が難しく根管治療が行えない場合や、根管治療を長く続けても症状が取れない場合には、抜歯が必要と言われることがあります。当院では抜歯と言われた歯を可能な限り残すことを考え、歯根端切除術という治療を行っています。 「歯根端切除術」とは文字通り、歯根の端を切除することです。根の先端を切断する理由は、原因が根の先にあるからです。手術の流れとして、根の先にある歯根嚢胞(膿の袋)を摘出し、歯根端の切除、を行い、最後に「逆根管充填」を行います。
当院ではCTでしっかり診査・診断したうえで治療を行います。症状や状態によっては紹介状もご用意させていただきます。
歯根端切除の手順
- 局所麻酔: 手術前に局所麻酔を施し、手術部位の痛みを軽減します。
- 歯茎の切開: 歯茎を切開し、歯の根元にアクセスできるようにします。
- 病変の除去: 歯の根元にある感染や病変を取り除き
- 歯根の端の切除: 影響を受けた歯根の端部を切除します。
- 再建: 根の先端に充填材を入れ、歯の内部を封じる処置を行います。
- 縫合: 切開した歯茎を縫合し、手術を終了します。
リスクと合併症
- 感染: 手術後に新たな感染が起こる可能性があります。
- 出血: 手術部位での出血がある場合があります。
- 痛み: 手術後の回復期間中に痛みや不快感を感じることがあります。
回復とケア
- 痛み管理: 医師から処方された痛み止めを使用し、痛みを管理します。
- 口腔ケア: 指示された口腔ケアを行い、感染予防のための衛生を保ちます。
- 定期的なフォローアップ: 手術後の経過を確認するために、定期的な診察が必要です。
術前レントゲン
術後レントゲン
術後半年レントゲン
根尖にある黒い影が病巣になりますが歯根端切除することで根尖にあった黒い影がなくなり歯根の周りにしっかりと骨ができています。